コンビニに学ぶ 在庫の“ちょうどよさ”の話
「欠品してお客さまに謝るのもイヤ。かといって、余らせて捨てるのはもっとイヤ」。お店の在庫は、多すぎても少なすぎても悩みのタネです。今日は、毎日商品が入れ替わるコンビニの現場で磨かれてきた、在庫の“ちょうどよさ”を見つける考え方をご紹介します。

在庫は「多すぎ」も「少なすぎ」も損
在庫が少なすぎると、買いに来てくださったお客さまを手ぶらで帰してしまう「機会ロス」が生まれます。逆に多すぎると、売れ残りの「廃棄ロス」や、棚とバックヤードを占領する保管の負担、仕入れに使ったお金の寝かせにつながります。どちらのロスも、毎日すこしずつ積み重なるのが怖いところ。だからこそ「なんとなく」ではなく、目印を持って決めるのが大切です。
“ちょうどよさ”を見つける3つの目印
むずかしい計算の前に、まずはこの3つから始めるのがおすすめです。
- 売れ数は「週」で見る:日ごとの数字は波が大きいもの。曜日ぐせが見える1週間単位でながめると、「この商品は週に◯個」という落ち着いた基準が見えてきます。
- 行事と天気を先に読む:三連休、地域の行事、猛暑や雨。売れ方が変わる日は事前にわかることが多いです。カレンダーに書き込んでおき、その日だけ基準を上げ下げします。
- 棚の顔ぶれを固定しない:「ずっと置いているから」で残っている商品はありませんか。動きの遅いものは思いきって数を絞り、あいたスペースを売れ筋に譲るのも在庫調整のうちです。
📦 ひとことメモ:「発注は未来の売場づくり」。今日の発注数は、数日後の棚の姿を決めるお仕事です。
バックヤードは「見える化」から
売場がきれいでも、バックヤードが迷路だと在庫は増えがちです。コツはシンプルで、置き場所を固定すること、そして先に入れたものから先に出す(先入れ先出し)を徹底することです。どこに何がいくつあるか一目でわかるだけで、「あると思って頼まなかったら無かった」「無いと思って頼んだらあった」という行き違いがぐっと減ります。
9月は見直しのチャンスです
9月は防災月間。ご家庭では、備蓄品を日常の中で食べながら買い足す「ローリングストック」が知られていますが、考え方はお店の在庫と同じです。「使いながら・売りながら、適量を回し続ける」。季節の変わり目は売れ筋も入れ替わるので、在庫の基準をまとめて見直すのにぴったりのタイミングです。
すんすんSRMのコンビニ経営コンサルティングでは、発注や在庫、売場づくりのご相談を承っています。現場経験にもとづいて、お店の規模に合った「ちょうどよさ」を一緒に探しますので、どうぞお気軽にご相談ください。

